第40回 形容詞の比較級と最上級(1)
今回は形容詞の比較級と最上級をご紹介しましょう。
比較級と最上級は比較的勉強しやすい学習項目です。それは表現意図が明確であり、
そのための表現形式も単純だからです。
さて形容詞の比較級は形容詞の単数原形に-bbを付けるとできます。
1)母音で終わる形容詞の場合は後ろにそのままつけますが、
-aまたは-eで終わる形容詞は最後の母音が長母音化して-áまたは-éになります。
次の例を見てください。
olcsó (安い) olcsóbb
népszerű(人気がある) népszerűbb
drága(高価な) drágább
gyenge(弱い) gyengébb
2)子音で終わる形容詞の場合は-bbの前につなぎの母音-aまたは-eを入れます。
magas(背が高い) magasabb
széles(広い) szélesebb
しつこいようですが、つなぎの母音が-aをとるか、-eをとるかは、もちろん母音調和によります。
3)下記のように良く使う形容詞の場合、例外が多いのでこの点に気をつけましょう。
kicsi(小さい) kisebb
nagy(大きい) nagyobb
jó(良い) jobb
szép(美しい) szebb
nehéz(難しい/重い) nehezebb
könnyű(簡単な) könnyebb
hosszú (長い) hosszabb
sok(多い) több
さて、文法上比較の対象を表す場合、つまり「〜より」の部分を表現する場合は
接尾辞-nál/-nélか、接続詞mintを使います。
次の例を見てください。
「ヤーノシュはペーテルより背が高い。」
János
magasabb Péternél.
János
magasabb, mint Péter.
それでは今回はこの辺で。