32回 所有接尾辞(1)

 

さて、前回は家族の名称に関連して所有接尾のお話をしました。今回はハンガリー語における所有関係の表現をご紹介します。

なお、今回は一回当たりの負担を減らすために所有者も所有物も単数の場合だけを取り上げます。

 

日本語では何かの所有関係を表現するときには、「私の」や「あなたの」のように助詞の「の」を使って所有物と所有主の二つを結び付けます。

これは英語でも同様です。my your のように独立した単語を所有物の前に書きます。また英語ではofを使って二つを結びつける場合もありますね。

ところがハンガリー語では独立した単語を使うのではなく。所有物の単語の後ろに人称の所有を表す接尾辞を付けてそれを現します。

次の例を見てください。

 

 

日本語

ハンガリー語(辞書の形)

私の〜

apa

アパ

apám

アパーム

húg

フーグ

húgom

フーゴム

férj

フェーリ

férjem

フェーリェム

öcs

エチ

öcsém

エチェーム

 

 

 

それでは次に所有接尾について説明します。それぞれ所有主の人称に応じた接尾辞がついています。

また子音で終わる単語の後にはつなぎの母音が入っていますね。なお、毎度のことですが、これにも母音調和がかかわっています。

 

 

所有主

後舌母音の単語

前舌母音の単語

円唇母音の単語

én

autóm

 

lakásom

biciklim

 

szekrényem

cipőm

 

függönyöm

te

autód

 

lakásod

biciklid

 

szekrényed

cipőd

 

függönyöd

ő

autója

 

lakása

biciklije

 

szekrénye

cipője

 

függönye

 

 

三人称単数の場合上記のように子音で終わる単語の後は-a/-eがつき、母音で終わる単語の後には-ja/-jeが入っています。

これが原則ですが、次にあげるように、子音で終わっている単語でも、-ja/-jeがつく単語がいくつかあります

 

barát

友達

barátja

bőrönd

スーツケース

bőröndje

család

家族

családja

kert

kertje

ただし、これはあくまでも所有主が三人称単数の場合だけで、他の場合はbarátom, barátodのようになります。

 

 

また別の単語は最後の長音が長くなったり短くなったり、最後の母音が脱落したりします。これは複数形の作り方に似ていますが、

必ずしもすべて一緒ではありません。

 

母音が長くなる例

lámpa

 

lecke

電灯

 

lámpám

 

leckém

母音が短くなる例

pohár

 

levél

グラス

 

手紙

poharam

 

levelem

母音がなくなる例

gyomor

 

tükör

胃袋(腹)

 

gyomrom

 

tükröm

 

今回はこの辺で。

それでは。

 

 

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