22回 基本的な単語(3) 食料品2

 

今回は基本的な単語を勉強しましょう。テーマは食料品です。

今回は食べ物の中でもパンに焦点をあてます。

私もよく「ハンガリーの主食はパンなの?」と聞かれることがあるのですが、

私はこのような場合、「肉です。」と答えます。それほどハンガリーの食事は肉類が多いです。

日本の食事は栄養のバランスを念頭において作られている場合が多いのですが、

ハンガリーの食事にはそのような思想をあまり感じません。

「おいしいものを思う存分食べる」のが、ハンガリー流なのではないかと私は考えています。

またハンガリーの食事におけるパンは日本人の食事における米ほどのプレゼンスはありません。

肉料理の付け合せ(köret)は、ジャガイモ(burgonya / krumpli)や、

ガルシュカ(galuska)と呼ばれる小麦粉を練ってゆでた「すいとん」がほとんどで、これらも澱粉質の食べ物ですから、

パンの消費量は自ずとそれほど多くありません。

ハンガリーではパンの種類もたくさんありますが、いずれも日本のパンより固く、歯ごたえがあって、

食べると「食べた!」という実感があります。

最も一般的に言うところのパンはkenyérです。これは1キログラムほどの大きな塊で売っていますが、

半分、4分の1でも売ってくれます。店によってはスライスもしてくれます。

なお、ハンガリーのパンは日保ちがしません。朝に買ったパンは通常その日の夕方には固くなって、

パン粉にしか使えなくなります。ですから一人暮らしの方や少食の方にはzsemleというバンズや、

kifliという三日月形パンをお薦めします。

 

なお、いわゆるパンではないのですがハンガリーでは塩味のスコーンが

ちょうど日本のおにぎりのように手軽な食べ物として売られています。

これを「ポガーチャ」と呼びます。子どもの握りこぶしぐらいの大きさがありますので

これだけでも結構おなかいっぱいになります。

 

ハンガリーのスーパーは朝の6時ごろから開いています。これは朝食用に焼き立てのパンを売るためです。パン職人はおそらくハンガリーでもっとも早起きの仕事なのではないかと思います。

早起きは、特に冬にはつらいのですが、焼きたてのパンの香りや歯ざわりを頭に思い浮かべつつ

買いに行った思い出がわたしにはあります。

 

皆さんもハンガリーにお越しの際には、早起きをしてパンを買いにホテルの外に出てみては

いかがでしょうか。

 

 

パン

kenyér

[ケニェール]

丸パン(バンズ)

zsemle

[ジェムレ]

三日月形パン

kifli

[キフリ]

スコーン

pogácsa

[ポガーチャ]

                                                       

 

 

バター

vaj

[ヴァイ]

チーズ

sajt

[シャイト]

ジャム

dzsem

[ジェム]

蜂蜜

méz

[メーズ]

 

 

 

ハンガリー語で「〜を下さい。」と言う表現は  -t kérek.”でしたね。

このときの目的語は名詞の対格形を使います。対格形については16回「ハンガリー語の接尾辞(2)対格(-t)」をご参照ください。なお、数の概念が名詞を修飾する場合、数は常に名詞の前につきます。

例)

「丸パンを一つ下さい。」

Egy zsemlét kérek.

「パンを一キロ下さい。」

Egy kiló kenyeret kérek.

 

 

それではまた。

 

戻る

 

トップページ