ハンガリー語が必要な場面
私は時々ハンガリーへ旅行に行く方から「ハンガリーでは英語は通じないんですか。」と聞かれます。そんな時、私は「日本よりは通じますよ。」と答えますが、あわせて次の説明を付け加えます。
英語の位置付けの違い
日本において英語は他に対して圧倒的に巨大な外国語です。日本における他の外国語の学習者は英語の10分の1以下なのではないでしょうか。
これに対してハンガリーにおいては英語が最も学習者の多い外国語であるもののドイツ語やフランス語などのヨーロッパ大陸の言語学習者がかなり多くいます。特に地方ではドイツ人やオーストリア人が夏休みを過ごす避暑地が多くあり英語よりドイツ語が通じやすい町が多くあります。ですから一般的に言って地方に行けば行くほど英語は通じにくくなります。
英語が十分通じる場面
首都ブダペストでホテル、空港の免税品店、みやげ物店、高めのレストラン、旅行会社、外貨口座を持つ銀行の支店であれば十分英語は通じます。またハンガリーのビジネスマンであればほとんど英語は出来ます。お仕事でハンガリーにいらっしゃる方、あるいは短期滞在の方であれば現地での生活上英語だけで困ることはまずありません。
英語が通じない場面
さて、地方に行けば行くほど英語は通じにくいとお話いたしましたが、次のような場所では首都、地方の区別なく英語はまず通じないと考えてください。まず、警察、病院、郵便局、駅の国内線切符売り場、市場や露店などです。特に公的なサービスを提供するところで英語は通じにくいと言うことが出来ます。長期滞在の方には現地で外国人登録をしなくてはなりませんが、この役所も英語が通じないことで有名です。
以上のようにハンガリーでの生活には長くなればなるほどハンガリー語の必要性が高くなると言えそうです。